「闇夜を駆けて」



「いやあ、よくやる。」
と、部屋から退室しながら、ペンネル公爵はつぶやいた。
彼の後を、よどんだ仕事の空気を振り払うように、他の貴族達が
ぽつぽつと豪華な装飾をほどこした部屋から出始めている。

「さすがガーデリオン公のご子息、とでもいいましょうか。
他の若造に比べ群を抜いて何か、を感じますな。」
とは、かつて若かりしころにはさぞかし、女性がたから黄色い歓声を
幾度と無く浴びただろう公爵アルデンシアの言葉である。

「まだおぼつかない部分はありますが、しかしどこかに
筋は通っているようだ。これからが、楽しみともいえる。」
と、この仕事をエルゼリオに任せた男、
国王も一目置いている公爵ペンネルが微笑んでいる。
「そうですな。」
二人は互いに多くの貴族達の中でも、特に金や権力を
必要とせず、また欲しようともしない稀有の存在だった。

「いや、まだまだ。」
と、口を挟んだのはメルビル子爵だった。
彼は子爵という地位でありながら、戦火を潜り抜けてきた
勇猛果敢な貴族であった。
彼が高い地位を国王から頂く話が持ち上がったとき
真っ先に断ったという妙な男でもある。
彼はこういったものだ。

「此のくらいの地位が、私が戦場において最も働くことの出来る
位置なのです。」
と。

白い髭と髪、シワを深く刻んだ表情はいつも険しく
他の貴族もあまり話かけることをしない。
無論、彼もそのようなことを望まない。
そんな彼が、自分から話しかけてくることに、
ペンネル公とアルデンシア公は互いに驚いていた。

「まだまだ、とは。やはり戦場でのことですかな?メルビル子爵」
「・・・そうともいえますな。」
と、彼は少し顔を赤らめた。
無意識に口を挟んでいたことに、たった今気づいたような表情だった。
ほう、とペンネル公は黒い顎鬚に手をあて、目を細めた。
このメルビル子爵もまた、金や権力に媚びない部分、
そしてなにより国王に忠実な部分があり、ペンネル公はいつか
話しかけたいと思っていたのである。

今日は、彼の戦火での勇姿について聞けそうだ。

と、ペンネル公は微笑んだ。
戦場での幾度もの功績も、本人から聞けばどれほど
現実味を帯びてくるか。
「では、ぜひともあの若造のこれからのためにも、
一つ戦場での話を聞かせていただきましょう。」
「・・・よろこんで。」

アルデンシア公爵とペンネル公爵、そしてメルビル子爵はともに長い廊下を、
靴音を高らかに舞踏会場へと向かっていく。
彼らはその後しばし時を忘れ、もの語りと
それをとりまく華やかで美しい女達と共に
酒と舞いに興じるのである。





「エルゼリオ殿。どうかこの後もこの城に留まり
くつろいで頂きたい。」
エンドレイ公爵は肥えた体を近づけながら
素早く片づけを済ませてコートを羽織る彼に微笑んだ。
口ひげを指で伸ばしながら、誇らしそうに目を細める。
今日の会議は後に語り草になるだろう。
この若き公爵は、それだけのことをこのエンドレイ公爵の城において
成し遂げたのだと。

この男を取り込んでおけば、おそらくは私の株もあがるというもの。

エンドレイはにこにこと微笑んで、歩き出すエルゼリオの横について歩いた。
歩幅が広く、小走りになりそうだ。
「え、エルゼリオ殿!ともに女達と舞に興じましょう!
これからの貴方の未来にも・・・ぜひとも乾杯を!」

「お言葉はありがたいのですが、エンドレイ殿。」
彼は歩く速度を速めて、横にいる汗をすでにかきはじめた男につぶやいた。
「私は早急に片付けねばならない仕事がありまして。
これで失礼せねばなりません。」
微笑んだ顔にはどこか、影があった。
「一体何用で?」
との問いに、彼は息を呑む。

召使いが・・・。

などと口を開くことはできない。
彼は舞踏会場を横目に、はやる気持ちを抑えた。

そばに、いてやりたい。
彼女のそばにいて、せめて手をにぎってやりたい。
玉のような汗をうかべているのだろうか。

どうしようもない、不安がおそい、彼は口元を押さえた。
ひどく胃がむかむかする。

答えに迷ったそのとき、華やかな声がして彼を呼び止めた。
「エルゼリオ様!」

アリアドネル嬢が、金髪を揺らして華やかな衣装を身に纏いかけてくる。
他の貴族達も、その言葉で彼に一斉に注目した。
「お帰りになるのですか?私と踊ってくださる約束、この前いたしましたわよね?」
と、甘えた声で抱きつくとすぐさま彼の腕をひっぱる。
「さあさあ、エルゼリオ殿。しばし仕事を忘れるのです。」
とのエンドレイの声が遠くに聞こえ、彼は他の貴族たちの微笑みの中に
自分の本当の心を抑え潰さねばならなかった。





「・・・ライジア。君のお陰だよ。」
と、屋敷の一室で灰色の口ひげを動かして目を細めた医者は
そばにいる一人の召使いにつぶやいた。
部屋はさほど豪華とはいえないが、それでも天蓋つきのベッドはある。
天蓋から流れるはかないうす布のカーテンから、
かすかなあえぎ声が聞こえるのは、このベッドに横たわる主が
酷い熱に浮かされているためだった。

「薬を飲ませたのが、幸か不幸か。
飲ませなければ今はもう危なかったやもしれん。」
「では、まだ・・・。」
危険な状態なのですか?とはあえて聞かなかった。
「苦しいだろうが、今を乗り越えればおそらくは・・・。」
「・・・わたし、そばにいます。」
ライジアは声を小さく、つぶやく。
大声を出して、叫びたい衝動を抑えて彼女は銀の器に入れた氷の浮かぶ
冷水に布を浸した。

手が、桃色に染まっている。
ぐっと力を入れて絞ると、布からどうっと水が出て
それをただ呆然と見つめてしまう彼女がいた。

どうしよう。もし・・・。

ライジアの心に不安がよぎった。
しかし、勢いよく顔を横にふって、ふりはらう。
そんなことは、考えてはならない。
絶対に、一瞬たりとも。
考えればそこで負けなのだ、と彼女は
自分に言い聞かせた。

「大丈夫じゃ、とは言い切れん。フェイティシア殿の家系は
こういうことには弱いからの。」
「そうなのですか?でも、たしか。
ご両親は事故で・・・。」
「・・・いや、なんでもない。」
医者はこほん、と一つ咳をして薬を飲ませるよう念を押すと部屋を出た。
ライジアはベッドのそばの椅子に腰掛けると
ただひたすら彼女を見守るしかなかった。

約束を、したのだから。

領主、エルゼリオさまとフェイティシアさまを・・・。
応援する、って・・・決めた。
ライジアは鼻息をつよく噴出して、眠気を振り払った。
そばでは、微かにあえぐフェイティシアがいる。
どこか、幻想的な雰囲気を感じるほど、カーテンをはさんで
眠る彼女の姿は美しかった。

いつも、見とれていた。

召使いなんて地位にいるような、そんな人ではない気がしていた。
いつも、いつも優しくて、けれどどこか哀しそうに微笑んでいて。
支えていたい。そばにいて、手伝いをしたい。
自然とそんな風に思えるひと。

そして、それを領主さまも感じている。
いや、それ以上のものを・・・。

ライジアは両手を握り締めると祈った。
どうか、二人をまた会わせることができるように、と。





草原に、彼女はいた。
ただひたすら、地平線が見えるほどの場所に
緑が広がっている。
風がつめたい。身を刺すような風だった。
空は、どんよりと灰色に染まっている。
雲が今にも落ちてきそうなほどだ。

なぜここに?

そんな疑問も彼女には浮かばない。
ただ、ここにいるということが真実のように思えた。

すると前方から一人、歩いてくる人がいた。
彼女は体を風うたせながら、その姿を見つめる。
どんどん近づいてくる姿は、一人の少年だった。
金髪が、柔らかく光っている。
そして、手を振っている。
「エルゼリオさま!」
と、彼女は微笑んだ。
体が酷く重かった。けれど、背筋を正して彼女は
前を見つめた。

平静を、装っていた。

「フェイティシア!」
と、走ってかけてきた彼は、彼女の胸に飛び込む。
けれど、少年の体は酷く硬くて冷たかった。
「ねえ、フェイティシア!」
と、少年は微笑む。
にっこりと、可愛い笑顔で彼女の顔をほころばせるほど。

「あっちへいこう!フェイティシア!!森のほう!」
「森?どこに・・・」

彼女が少年の指差す方向を見ると、いつの間にか森が
前方に見えた。
鬱蒼として、黒く濃い緑をたたえて、広がる森。
少年は手を引く。

どうしようもない気分が彼女を襲った。
なにか、いやなことがあった気がする。
あの森で。
でも、それが思い出せない。

「やめましょう。エルゼリオ様、迷ってしまわれます。」
「やだ!行くんだ!それにフェイティシアがいれば平気だよ!」
その言葉に、彼女は困った顔で微笑む。
ひどく、怖い雰囲気を森に感じていた。
「でも・・・。」
と、手を引かれながらためらうと、少年は振り向いて念を押した。
「大丈夫だよ!それにもう着いたよ!」

気づくと、すでに暗い森の中にいる自分がいた。
木漏れ日は無い。
それどころか、夜の森に入っているような気がした。
暗かった。
そして・・・。
少年の手は、いつの間にか彼女から離れていた。
姿も見えない。

「エルゼリオさまっ!」

彼女は周りを見渡したが、蒼く暗い空気と木々が茂っているだけだった。
一人で、森の中にいる。
そう認識しただけで、妙に恐ろしかった。
体は、寒すぎて感覚がなくなりそうだった。

ここで、わたし・・・。
どうすればいいの?
なにも、できない。
それが怖い。
エルゼリオ様・・・。
おいていかれた、の?
どこ・・・?

彼女は只立ち尽くしていた。
ずっと、そんな時間が続いていた。





舞踏会場は、華やかな歓声に包まれていた。
鮮やかすぎる舞いを見せる一人の男に、注目が集まっている。
やわらかな金髪がなびいて、美しい刺繍の服が、
必然のように美しい孤を描いて見るものの心を奪った。
そしてなにより、その果敢な姿と表情が、どこか騎士を思わせる
雰囲気を漂わせている。
共に踊る女性を、気にかけながら踊るその雰囲気は
会場内の女性の声を、黄色く染めた。

「次はわたし!わたしよ!」
の声が後を絶たない。
「まあまあ待ちたまえ。エルゼリオ殿も疲れているだろうから。」
と、両親が止めても、一向に諦める気配の無い少女達もいる。
もうかれこれ彼は、三時間は踊り続けていた。
疲労の色は見られない。
貴族達も自然と目を細める。

そんな注目を集める彼の心中はおだやかではなかった。
囚われて、どうしようもない迷路にほおりこまれたように
どれも同じ余所行きの笑顔が、彼のまわりをかこんでいる。
ここには、安らげる場所などひとつもない。

どうにかして、抜け出さねば・・・。

彼は、戦う決心をせねばならなかった。
それも、誰かを殺して解決するものではなく
ただひたすらに、受け流し、逃げるような絡みつく人の心を
相手にせねばならなかった。

「エルゼリオ殿!こちらへ。」
との声に、彼は振り向いてやっとのことで舞を中断することとなった。
席に着きながら、ペンネル公は手招きをして彼を誘う。
そばには、あの有名なメルビル子爵もいて、
彼は驚いた。

武勇伝は国内でも有名だが、めったに社交界には現れない。
話を、聞きたい。
そう彼も一瞬まどったほどの人物だった。

「お目にかかれて光栄です。メルビル子爵。」
「こちらこそ。君の仕事ぶりは、拝見させてもらった。」
「ありがとうございます。」

差し出した手が、メルビル子爵の老いたしわの刻まれた手に触れて
彼はこの瞬間を忘れまいと、強く握り返した。

「さぞかし疲れただろう。戦場よりもある意味疲労するからな。
この舞踏会というものは。」
と、笑みを浮かべてペンネル公はベルベッドのソファーに
深く腰掛けワインを煽っている。
「失礼します。」
と軽く礼をして席に着くと、どっと不安が襲ってくる。
体を動かしている間は、まだ心配をしなくても済みそうだった。
手をとって踊った女性達が、彼女だったならどれほどよかったか、
そんなことばかり考えていた。
けれど、こうして座ってしまえば・・・。

「しばし、彼をお借りします。ペンネル公。」
と、声をかけたのはメルビル子爵だった。
唐突な、しかも予想外の人物の声に周りの人々は驚く。
なにより、エルゼリオ自身信じられないといった顔をした。
メルビル子爵の無口は有名だったし
誰かに声をかけるということは、特にないことだったからだ。

一体・・・。

との不安もある。
戦場の勇者として有名なこの男が、一体何の用件あってなのだろう。
それが、エルゼリオの心を混乱させた。





「そんなところで、何をしているの?フェイティシア。」

ふいに声をかけられ、振り返る暇も無く彼女は抱きしめられた。
森の中、暗い闇にまぎれて一人たたずんでいたフェイティシアは
思わずどきりと体を震わせる。
冷たい体が、背後から彼女を抱きしめていた。

香りが、エルゼリオだと彼女に告げている。
そう、あの子供のころの香りではなく
彼女にとってはただ恐怖と、そして認めてはならない心を呼び覚ます
香り・・・。

「ねえ。」
と、耳元で囁く声とともに、感じる吐息は冷たい。
ぞっとして、何かエルゼリオではないもの、なにか怖いものを彼女は感じた。

けれど、動けない。

「・・・エルゼリオさま。」
「抱けないの?」

いつか、口にした彼の言葉。
全部言ってしまいたいと、何度も思った。
嘘をついたのだと。
嘘に、彼が気づいているとしても。
彼がそんな自分に気を使って、やさしくしてくれているとしても

とたん、この森の中であったことを彼女は思い出していた。
あの、金髪の女性が言い放った言葉。

「ちゃんと持ちなさい!召使いなら当然でしょう?なっていないのね!」

召使い!召使い!召使い!!

だから、召使いでなければ・・・
こんな立場でなければ、私は!!


「フェイティシア。めしつかいの、ふぇいてぃしあ。」
「!」

力強く彼女をとらえた腕が、力をこめて彼女の体を絞るように締め付けはじめる。
「!!いや!」
「おまえはめしつかいなんだから。フェイティシア!
何故従わない?何故主人に従わないんだ!!」
ぎりぎりと、冷たい体で彼は彼女の体を締め付ける。
砕けそうなほどの苦痛の中で、彼女は叫んだ。

「いや!助けて!たすけて!!」



「フェイティシアさまっ!」
そう呼びかけたライジアの声も、苦痛で叫ぶ彼女には聞こえていなかった。
「今夜が・・・山場だろう。」
と、執事のロイドはうろうろと、同じ場所を歩き回る。
いつもは落ち着いた態度なのにもかかわらず、
身内のことになると本心が表れるのか、ライジアもどうしてよいかわからず
途方にくれた。

せめて、エルゼリオさまが・・・。

彼なら助けられる。
そう思ったのは、弱気になったライジアの心からだろうか。
窓の外を見つめ、いつ帰ってくるかわからない馬車を
彼女は待ちたくなった。

苦しい叫び声が、再び部屋にこだました。






二人の男は寒空のバルコニーに出ていた。

一人は老いながらも姿は完璧に戦う雄姿を彷彿とさせるメルビル。
もう一人は若いながらもどこか落ち着いた物腰の青年、エルゼリオである。

ながく、なるのだろうか・・・。

この勇者とも謳われる子爵に声をかけながら
心はどこか遠くにいきそうで、彼は必死に集中していた。
光栄すぎることだ。
けれど・・・。

フェイティシア!

彼がふっと苦痛に顔を歪めたのを、メルビルは見逃さなかった。
勿論、彼が会場で踊り、女性にとりまかれ、
貴族との会話をしていた中でも見逃してはいなかったのである。

とたん、外套を持った従者がやってきて、エルゼリオに手渡した。
おもわず顔をあげてメルビルを見つめると
意外なほどにこやかな表情をしている。

「メルビル子爵?一体なんの御用でしょうか?」

エルゼリオは手渡された外套を身に纏いながら
鋭い眼光で見つめられて、困惑した表情を浮かべていた。
メルビルは、ひとつため息をつくと空に上がった美しい光を放つ月を眺めた。

「エルゼリオ殿、貴方のご様子ではどうやらこの場にはもう用はないようだ。
違いますかな?」
「!!何故!」

すると、あわてた顔を見つめたメルビルは微かに微笑んだ。
「気が、競っておられる。大切な方に何かあるようだ、と見受けました。
これだけ年を重ねると、目に見えないものも解かるようになってくるものだ。
私にも貴方に用件はあったのだが、今ではなくとも間に合うことです。
急いでご帰宅なさるがよい。」
「・・・!」

エルゼリオは呆然として、何が何かわからぬままに玄関へと向かった。
後をついてメルビル公が見送る。

このひとは・・・。

と、思わずにはいられなかった。
何もかも見透かされてしまう。
これが、武将というものなのか、との密やかな感動があった。

またいずれ機会を持ってお会いしたい。
そう思って、子供のように好奇心旺盛な表情で老人を見つめると
彼は優しく微笑みかえした。

「いずれ、日を改めて使者を出します。
そのときは、私の古城に遊びにこられるがよろしい。」

エルゼリオは万遍の笑みで答えた。

玄関まで足を運ぶと、外の空気が冷たいらしいことがわかった。
フェイティシアの部屋は、あたたかいだろうか。
などと、ふと考えてしまう。

そんなエルゼリオの肩に手を置き、メルビルは微笑んだ。

「用件が片付いた後でもいい。私の屋敷で待っている。
そしてくれぐれも、このことは内密に。」
「はい。ありがとうございます、メルビル公。」

彼は、年老いた男の見送りを背に、その場を後にした。

思いのほか、夜の空気は冷たかった。
ゆったりとした歩調で、馬車が玄関につけられる。
エルゼリオには、そんな時間もひどく億劫に感じられた。

「馬車を、急いでくれ!!」
と、叫びかけて彼は勢いよく駆けると、手際よく馬車馬を一頭馬車から放した。
そんな一つ一つのやり方も、農地でフェイティシアが彼に
幼いころ教えてくれたことを、彼は思い出さずにはいられなかった。

こんなにも、自分の中に染み付いているものを
無理やり奪われるなんて・・・!

我慢できない。

「馬を借りるぞ!おまえ達は後から帰れ!」
「しかし、エルゼリオさま!」

従者達の叫びも聞かず、彼は馬に飛び乗ると
すぐさま走らせる。
彼の心は、すでにこの場にはなかった。


闇夜の空気を裂くように、白馬は駆けていった。





へつづく

topへ



↑投票ぼたん



(こちらは週1回)


ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。